2017年の活動総括を賞雅先生より頂きました。
2018/01/08
海洋大学ラグビー部でラグビーをできる喜び・応援できる喜び
平成29年活動総括 GM 賞雅寛而
本学は学部入学定員が445名、大学院学生を入れても全学生数2,600人程度の小規模理工系大学である。都心の大学ということで、女子学生の割合も多い(およそ約1/3)。この中でラグビー部員を確保するのは大変であるが、現役ラグビー部員のみならず女子マネージャー・OB会の面々の献身的努力によって、ようやく毎年7~8人程度の新入生がラグビー部に参加してくれている(経験者は多くとも3、4人であるが)。理工系ということで学生の座学授業・実験・実習も多く、また品川・越中島の2つキャンパスに学生が分かれているために、平日の練習は火曜日・木曜日の朝6時半から2時間程度に限られてしまっている。また各学年1か月程度の船舶実習が必修の学生も多いために、年間を通じての全員揃って練習期間は短い(特に秋のシーズンは、8,10,11月が各学年の実習のため、全員揃うのは9月と12月のみである)。
このように決して恵まれているクラブ活動環境に無いが、一方本学ラグビー部の強みは以下の3つである。
1つ目は、90余年の歴史を持つOB会の後援である。海洋大学は平成21年に東京商船大学と東京水産大学が統合して創立されたが、旧商船大学・旧水産大学ラグビー部OB会は統合後時間を置かずして海洋大学ラグビー部OB会となり、学生のサポートを継続してきている。OB会から派遣していただいている鶴留監督及び山岡・後藤両トレーナーは本学ラグビー部の活動の大きな柱になっており、特に近年部員に大きな故障が無く、安全にクラブ活動ができているのは、彼らの力によるものである。
2つ目は、越中島キャンパスの2面の芝生(立派な芝生というわけではないが草はある)グラウンドがあることである。校舎地区キャンパスは主として平日の朝練に、寮地区グラウンドは週末の練習及び試合に用いられている。この芝生グラウンド無くして、本学ラグビー部の特徴であるラックの練習は難しい。
3つ目は、週末の社会人ラグビー部と江東ラグビークラブとの合同練習である。双日や東電などの社会人ラグビー部との合同練習は、これも本学ラグビー部の特徴である低いタックルと当たりの強さの形成に非常に役立っている。またこれら社会人メンバーには合同練習だけでなく、本学ラグビー部の練習・試合においてもコーチングしていただいており、特に監督を補佐していただいている竹谷コーチのご貢献は大きい。
これらの本学ラグビー部の現状に鑑みながら、昨年の活動を振り返ってみたい。平成29年の小池主将以下三宅、奥田、小澤、丸尾、大嶽、小田の4年生7名は、タレント性では平成28年4年生に劣るものの、良く部を統率し、地道にかつ真面目に日々の練習に取り組んできた。その成果は試合成績にも如実に表れており、まず春シーズンには神戸大(4月29日)を38-19で4年ぶりに、東京大(5月21日)を28-24で(東大との公式戦は久しぶりであり勝った記憶が無い)それぞれ勝利し、秋シーズンには、東京都市大に連勝している。公式戦成績は8勝3敗(敗戦は学芸大2敗、一橋大)であり、この勝率は平成28年の7勝5敗(敗戦は学芸大2敗、一橋大、神戸大、都市大)及びそれ以前の勝率を上回り、近年では一番の試合成績をおさめている。10点差であった12月の学芸大最終戦では大きく差を広げられたが、これは鈴木他FWの中心メンバー3名が船舶実習下船日の関係で参加できなかったのも大きいと思われる(昨年は全部員参加できた)。
このようなしっかりとした上級生たちが抜けてしまうが、本年平成30年の田村主将・鈴木副主将には、溝端・田中顧問他の大学関係者・OB会・ご父兄そして関連する方々が本学ラグビー部を支えていただいていることを改めて胸に留め、未経験者の多い下級生を指導して、4年間あるいは修士までの6年間のラグビー部の活動がそれぞれの学生にとって将来への糧となるように、引っ張って行ってもらいたいと思う。
これからも、学生自身には海洋大学ラグビー部でラグビーをできる喜びを、そしてサポーターの皆さんには海洋大学ラグビー部を応援できる喜びを、それぞれ与えられるような体制が維持できるよう、ラグビー部関係者一同、頑張りましょう。
平成29年活動総括 GM 賞雅寛而
本学は学部入学定員が445名、大学院学生を入れても全学生数2,600人程度の小規模理工系大学である。都心の大学ということで、女子学生の割合も多い(およそ約1/3)。この中でラグビー部員を確保するのは大変であるが、現役ラグビー部員のみならず女子マネージャー・OB会の面々の献身的努力によって、ようやく毎年7~8人程度の新入生がラグビー部に参加してくれている(経験者は多くとも3、4人であるが)。理工系ということで学生の座学授業・実験・実習も多く、また品川・越中島の2つキャンパスに学生が分かれているために、平日の練習は火曜日・木曜日の朝6時半から2時間程度に限られてしまっている。また各学年1か月程度の船舶実習が必修の学生も多いために、年間を通じての全員揃って練習期間は短い(特に秋のシーズンは、8,10,11月が各学年の実習のため、全員揃うのは9月と12月のみである)。
このように決して恵まれているクラブ活動環境に無いが、一方本学ラグビー部の強みは以下の3つである。
1つ目は、90余年の歴史を持つOB会の後援である。海洋大学は平成21年に東京商船大学と東京水産大学が統合して創立されたが、旧商船大学・旧水産大学ラグビー部OB会は統合後時間を置かずして海洋大学ラグビー部OB会となり、学生のサポートを継続してきている。OB会から派遣していただいている鶴留監督及び山岡・後藤両トレーナーは本学ラグビー部の活動の大きな柱になっており、特に近年部員に大きな故障が無く、安全にクラブ活動ができているのは、彼らの力によるものである。
2つ目は、越中島キャンパスの2面の芝生(立派な芝生というわけではないが草はある)グラウンドがあることである。校舎地区キャンパスは主として平日の朝練に、寮地区グラウンドは週末の練習及び試合に用いられている。この芝生グラウンド無くして、本学ラグビー部の特徴であるラックの練習は難しい。
3つ目は、週末の社会人ラグビー部と江東ラグビークラブとの合同練習である。双日や東電などの社会人ラグビー部との合同練習は、これも本学ラグビー部の特徴である低いタックルと当たりの強さの形成に非常に役立っている。またこれら社会人メンバーには合同練習だけでなく、本学ラグビー部の練習・試合においてもコーチングしていただいており、特に監督を補佐していただいている竹谷コーチのご貢献は大きい。
これらの本学ラグビー部の現状に鑑みながら、昨年の活動を振り返ってみたい。平成29年の小池主将以下三宅、奥田、小澤、丸尾、大嶽、小田の4年生7名は、タレント性では平成28年4年生に劣るものの、良く部を統率し、地道にかつ真面目に日々の練習に取り組んできた。その成果は試合成績にも如実に表れており、まず春シーズンには神戸大(4月29日)を38-19で4年ぶりに、東京大(5月21日)を28-24で(東大との公式戦は久しぶりであり勝った記憶が無い)それぞれ勝利し、秋シーズンには、東京都市大に連勝している。公式戦成績は8勝3敗(敗戦は学芸大2敗、一橋大)であり、この勝率は平成28年の7勝5敗(敗戦は学芸大2敗、一橋大、神戸大、都市大)及びそれ以前の勝率を上回り、近年では一番の試合成績をおさめている。10点差であった12月の学芸大最終戦では大きく差を広げられたが、これは鈴木他FWの中心メンバー3名が船舶実習下船日の関係で参加できなかったのも大きいと思われる(昨年は全部員参加できた)。
このようなしっかりとした上級生たちが抜けてしまうが、本年平成30年の田村主将・鈴木副主将には、溝端・田中顧問他の大学関係者・OB会・ご父兄そして関連する方々が本学ラグビー部を支えていただいていることを改めて胸に留め、未経験者の多い下級生を指導して、4年間あるいは修士までの6年間のラグビー部の活動がそれぞれの学生にとって将来への糧となるように、引っ張って行ってもらいたいと思う。
これからも、学生自身には海洋大学ラグビー部でラグビーをできる喜びを、そしてサポーターの皆さんには海洋大学ラグビー部を応援できる喜びを、それぞれ与えられるような体制が維持できるよう、ラグビー部関係者一同、頑張りましょう。
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